News & Highlights

  • JANUARY 2024
The Global Classroom: Student Immersion in Japan

HBSはMBAプログラムの2年次の選択科目として、Immersive Field Course(IFC)という体験型の授業を開講しています。Japan IFCは、2011年3月11日の東日本大震災を受け、2012年にスタートしました。復興が進むにつれてプログラムも内容を変えて継続しています。10年以上経った現在も東北を訪れる機会を設けています。2024年1月、ラモン・カザダスス=マサネル教授と天野知道助教授は、11回目のJapan IFCとして47人の学生を率いて10日間日本に滞在しました。テーマは "Japan; Rising Sun Ventures: Exploring Entrepreneurship in Japan"。日本滞在中、学生たちは1)東京でのスタートアップ企業に対するグループコンサルティング・プロジェクト、2) 東北地方の起業家に会って被災地について学び、貢献するための活動、3)日本の昔ながらの伝統と新しい文化の体験を行いました。

  • NOVEMBER 2023
In-Person Event: Reskilling in the Age of AI by HBS Professor Raffaella Sadun

JRCは2023年11月、ラファエラ・サドゥン教授を招いてリスキリングに関するセッションを開催しました。サドゥン教授は、HBSのデジタル・リスキリング・ラボから得られた新たなエビデンスを掘り下げ、「管理職や労働者のリスキルに対する実際の需要はどの程度なのか?」「リスキリング・イニシアチブは組織でどのように展開されるべきなのか?」などを議論しました。卒業生等の参加者はサドゥン教授がリードする活発な議論を楽しみました。

  • AUGUST 2023
In-Person Event: The Stock Buyback Controversy: Facts, Fictions, and Policies by HBS Professor Charles Wang

2023年8月、JRCはチャールズ・ワン教授によるイベントを開催しました。ワン教授は、自社株買いのメリットと問題点についてディスカッションを行いました。同教授は、自社株買いに関する最新の研究成果を紹介し、米国と日本における自社株買いの意味を議論しました。参加者はチャールズ教授との対話セッションを大いに楽しみました。

  • JUNE 2023
HBS in Tokyo: An Evening with Dean Srikant Datar

2023年6月、スリカント・ダタール学長がハーバード・ビジネス・スクール学長就任後初めて来日しました。200名近くの卒業生たちが集まり、ビジネスや社会が直面する重要な課題に対して、ハーバード・ビジネス・スクールがどのように率先して取り組んでいるかを、ダタール学長から直接聞くことができる機会となりました。

  • February 2023
In-Person Event: Introduction to Private Equity by HBS Professor Paul Gompers

日本リサーチセンターとアカデミーヒルズは、ポール・ゴンパーズ教授の来日イベントを共催しました。ゴンパーズ教授は、著書 "Advanced Introduction to Private Equity" を用いて、プライベート・エクイティの基礎について語り、HBS卒業生等の60名近くの参加者はインタラクティブなセッションを楽しみました。

NEW RESEARCH ON THE REGION

  • 2021年6月
  • ケース

Komatsu and Smart Construction

(コマツとスマートコンストラクション)


ラジーブ・ラル教授、デービッド・J・コリス教授、齊藤安希子

日本を代表する建設機械メーカーであるコマツは、建設現場での作業工程をすべてデジタル化し、コストと時間の大幅な削減と安全性の向上を可能にするデジタルプラットフォーム「スマートコンストラクション」への投資を検討していた。このプラットフォームでは、ドローン、自動化された建設機械、下請け業者などからのデータが統合される。しかし、「スマートコンストラクション」の導入には、社内外で多くの障害があり、その普及はなかなか進まなかった。本ケースでは、コマツにおける「スマートコンストラクション」の始まりと発展や導入のメリットに加え、日本の建設業界やその導入がなかなか進まない原因について、考える題材を提供している。そしてスマートコンストラクション事業にかかる投資実績及び将来の投資のあり方について問う。

  • 2021年4月
  • ケース

Hitachi Rail Limited (A) (B)

(日立レール(A)(B))


デービッド・J・コリス教授、佐藤信雄、神野明子

このケースでは、日本企業がグローバル化を進める中で、日本企業の価値観をいかにして維持していくかについて考察する。事業のさらなるグローバル化のためには、どのような変革が必要なのか。日本の新幹線に車両を供給してきた日立レールの歴史や日本からの派遣社員が欧州事業の構築に苦労した経緯、そして外部から採用したアリスター・ドーマー氏が英国での大口契約を獲得するまでを振り返る。2014年になって、日立製作所は、欧州の鉄道事業をゼロから立ち上げて成功させた英国人幹部のドーマー氏を鉄道部門のグローバルヘッドに据え、さらなるグローバル化を図るかどうか決断を迫られる。アウトサイダーであり、外国人をグローバルヘッドに任命することが、日本企業にとって正しい選択なのか。

  • 2021年3月
  • ケース

Enigmo

(エニグモ)


スコット・デューク・コミナーズ教授、佐藤信雄、神野明子

エニグモは2005年、今までにないグローバルなショッピング・サービスを提供するショッピング・コミュニティ「B U Y M A(バイマ)」の運営を開始した。2020年秋には、バイマは世界160カ国以上に730万人以上の会員を擁し、利用者は各国に在住するパーソナル・ショッパーと呼ばれる出品者から世界中のあらゆるファッションアイテムを購入することができるサイトに発展していた。C E Oの須田とC O Oの安藤は今後のさらなる発展を推進するため大胆な成長戦略を取るべきなのか、新規顧客を獲得するために従来の顧客とは異なる志向や価値観を持つ顧客層をもターゲットするべきか、などの成長課題に直面していた。

  • 2021年1月
  • ケース

Takeda Pharmaceutical Company Limited (A) (B)

(武田薬品工業株式会社(A)(B))


デービッド・J・コリス教授、佐藤信雄、神野明子

大手製薬会社である武田薬品工業株式会社の代表取締役社長兼CEOであるクリストフ・ウェバーは、バイオテクノロジー企業のShire Plc(本社:アイルランド)の買収を検討していた。この買収を実行することにより、武田薬品は世界の上位10社に入る製薬企業となるが、Shire社の買収については当初から他の製薬企業も関心を示しており、買収には多額の資金が必要となる。また、ウェバー氏は財務面以外にも様々な検討事項に直面していた。過去20年間、武田薬品は積極的にグローバル化を推進し、現在では海外市場での売上高が全体の3分の2に上り、多様な経営陣を擁するグローバル企業となっていた。Shire社を買収することの意味は何か?今がそのような大きな一歩を踏み出すのに適切な時期なのか?この買収は、会社の目標に沿ったものなのか?統合後の会社はどのように運営されるのか?この買収によって、日本企業としての武田薬品は終焉を迎えるのか?

  • 2020年12月
  • ケース

Tokio Marine Group (A) (B)

(東京海上グループ)


デービッド・J・コリス教授、佐藤信雄、神野明子

日本を代表する保険持株会社である東京海上ホールディングスは、20年近くかけて世界各国でさまざまな保険事業を展開し、実績を積み上げてきた。海外事業の占める割合の方が大きくなる中で、同社はグローバルな事業展開の最適な運営方法や組織構造を選択しなければならない。国内事業と海外事業を分離すべきなのか、それとも有意義な方法で2つの組織の統合を試みるべきなのか。

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